No.014 防府大神宮とお茶室
”日本三大天神のうちの一つ、防府天満宮に行きましょう!
そしてそこに併設されている茶室が素敵なのでそちらをご案内します!”
というバーター案件が来まして!
え、茶室?
それは是非いかなければ!
何よりお庭が見たい!(お庭好き♩)
ということで待ちに待った防府天満宮バーターセッションの日がやってきました。
ただ、その日は朝から雨模様。
いい写真が撮れるかな〜うーん。
なんて思っていましたがよくよく考えてみたら出雲大社に参拝のときも辿り着く直前まで雨だったし、まぁ今回もなんとかなるかな、と!
実際にホテルにお迎えに来ていただいたときには雨は上がっていましたが、
それでも防府に向かう途中でもなんどかパラパラと。
そして防府エリアに入る頃にはもうすっかり雨も上がっていました。
ここのお茶室からの眺めを見ているとふと、今巷にある流れ、”インフルエンサーとかyoutubeとか”そういうものとは全く別の時間軸がここには流れているように思えました。同じ日本で、同じ世界、同じ宇宙に属してはいますが、全く別の世界のようにすら思える、絶対的な静寂感。そして”私を主張するのではない、あくまで私は世界の一部で、植物も鯉も、花も、全てがonenessの一部である”ことを伝えてくるような、そういうサトシ(覚)にも近いようなエネルギーが流れている場所のように思えました。
庭師さんはたしかに植物や緑のことがよくわかっているとはいえ、理想的に、こちらが思っているように木々は生えてくれる、成長するわけではありません。
そしてそれらの成長には何年、下手をすると何十年とかかるもの。
庭師さんの生命以上に残るものを、つまり自分の生命というタイムスパン以上に長く残るものを設計したり現場で合わせたりしながら作り込んでいく、現在(その当時)にいながらにして未来の姿を想像しながら作り込んでいくその技は空想力、想像力、観察力、そしてなにより宇宙とつながるマインド、私たちも自然の一部であるという謙虚なマインドがないと得られない次元のもののはず。
造園の美の雛形はけっしてインスタントに、すぐに結果が出るものではないだけに、すごく根気がいる作業であり、自然と一体になる芸術、技なんだなぁ〜と改めて感服。
宇宙&自然とともに在り、
その自然のリズムを共有できる方でないと
務まらない仕事なんだろうと改めて思わされました。
自然を抑え込むのではなく、
自然を生かし、
自然がつくる大地の造形美をいかし、
その姿に少しだけ手を加え”素材を活かしていく美学”、
そして季節の移ろいを把握し、
どの季節でも、どの角度から鑑賞しても美しい、
ある意味、宇宙の理、ミクロコスモスをお庭という形で表現するのが”造園道”。
庭のもたらす静寂とその深さの秘密のようなものに痛く感銘を受けた山口は防府の朝でした。
防府天満宮をでて、
そこからまた車で美和さんおすすめの
潮彩市場へと移動!
ここは本当はテラスでいただきたかったのですが、土曜ということで満員で次回!ということにして、この市場内にある、ウミコヤさんにてランチ!
ウミコヤさんは牡蠣焼きや網焼きでいろいろなものが食べられるお店。
そこで”牡蠣以外の”ものをいただくことに!
(牡蠣はちょっと当たると怖いから今回はパス)
食後、次の目的地まで送っていただき、海辺で解散!
本当に長いあいだ、しかも早朝からありがとうございました〜!